ワークフローの承認経路、分岐があるときはどうする?
サイボウズ Office の「ワークフロー」は、社内の申請を手軽に電子化できる機能です。
承認者にはスマホでの通知も出せるので、社内の決裁業務のスピードが向上します。

課長が承認→部長が決裁→経理担当が確認…のような承認や決裁の「経路」も、自社の運用にあわせてアレンジできます。

そんなワークフローの「経路」について、こんなご相談をいただくことがあります。
「申請者の部署によって、経路を自動で分けられませんか…?」
「入力した内容によって、自動判定で経路を変えられませんか…?」
サイボウズ Office のワークフローには、自動で経路を分岐させる機能はありませんが、このようなシーンで使えるTipsをご紹介します!
1. 申請時に、経路メンバーを自分で追加する
例えば、交通費の精算をする申請フォーム
・営業部メンバーからの申請なら、営業課長が承認→営業部長が決裁
・総務部メンバーからの申請なら、総務課長が承認→総務部長が決裁
他にも、予算の事前申請をするフォーム
・通常の申請なら、部長が決裁
・高額な申請なら、経理部長の承認と社長の決裁も加わる
このように、自チームや部署の上長に承認をもらう必要があったり、
申請内容により、承認者や決済者が変わるケースもありますよね。
この場合に有効な1つ目の方法が、申請時に経路メンバーを自分で追加する方法です。
ちなみに今回は交通費の申請フォームを作る時を例に、それぞれの方法を解説します。
こちらは、もっとも基本的な方法です。
まず、交通費の申請フォームを、社内でひとつ作っておき、経路は空欄にしておきます。
そして、申請をする人が都度ご自分の上長を申請経路に追加して申請します。

申請フォームはひとつで済みますし、上長が休暇中で代理の方が承認者となる場合なども、
申請者が自分の判断で経路のメンバーを選ぶことができます。
なお、経路種別の「承認」「確認」では、「省略」することが可能です。
状況に合わせて、処理者を「省略」する方法も活用しましょう。

2. 申請フォームを部署ごとに分ける
次に紹介する方法として、承認経路が複雑な場合や、上記1.の方法だと操作ミスが増えそうな時には、こちらの方法も検討しましょう。
交通費の申請フォームを、部署ごとに作っておく方法です。
例えば、営業部と総務部で事前に申請フォームを分け、それぞれの承認経路に、営業部長や総務部長を入れておきます。

このようにすることで、申請時に自分で経路のメンバーを選択する必要がなくなります。
申請者の手間を減らしたい場合は、この方法もおすすめです。
但し、申請フォームは増えてしまいますので、「カテゴリ」で分類するなど工夫しましょう。
この記事では、ワークフローの経路が分岐するケースの対応方法を紹介しました。
自社にぴったりのフォームを作って、申請・承認の手間を減らしていきましょう!
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